【ドラマ感想文】白い巨塔(2003年)-第一部(1/3)-

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41KBEYM92KL.jpg

 

[1話]
【内容】
財前助教授。大阪府知事のオペを担当し、見事に成功させる。
しかし、財前と東(教授つまり上司)には確執。
財前又一(義父)は浪速大学の教授になりたかった。その雪辱を晴らすべく五郎に肩入れしてる。でも人間関係(東と鵜飼の共謀)が原因で、財前が教授になれないかも……。

里見も上司である鵜飼の診察とはちがう見解(事実)で治療を進めるから、いさかいがありそう。

 

【思ったこと】
総回診っていうのはなかなか壮観。実際にあるんだろうか。

 

【印象的なセリフ】
(力はあるんですが、人間関係がちょっと……と悩む財前に対して)

「実力通りにやれたら、世の中簡単明瞭や」

「絶対に大丈夫という一言で、患者は安心するはずだ」

 

 

[2話]
【内容】
鵜飼教授のミスを挽回するため、財前に手術してほしい里見。
でもそれは鵜飼教授のメンツに関わるから、動きたくない財前。
(教授の誤診を指摘するのは医学部の中で御法度)

そこで財前は、東教授が出張でいない日に「緊急手術」として執刀すれば鵜飼にも東にも知られずに、しかも財前の実績(初期のすい臓がんという希有なケース。難易度が高く、教授になった時の武器になる)を挙げることができると提案。
内密に手術を行うことに決定。

それで鵜飼教授に絵を贈って機嫌を取るが、本心は読まれている。
東が患者の謝礼(まんじゅう)をきっかけに鵜飼に知らせた……!?
でも鵜飼は不問としてくれる。

 

 

[3話]
【内容】
秘密オペがバレたので、財前は査問にかけられる。
里見も里見で、正義感から報告書を提出しようとする。ますます財前の立場が危うい。

財前義父や彼の知り合いである浪速大学教授(鵜飼の同期)と結託して、鵜飼を丸め込む作戦。査問は行わないことになって、ひと安心。鵜飼は東よりも地位が上らしい。

ますます財前と東の亀裂が深まっていく。

 

【印象的なセリフ】

「場合によっては、君を殴るかもしれん」

「お医者様は心身ともに健康じゃなきゃ。健康であるには楽しみを持たなくちゃ」

「きみは自分が正しいことをしてると、酔っているだけだ」 

 

 

[4話]
【内容】
大阪財界のキーマンである、建設会社社長のオペを担当することになった財前。
製薬会社の女性営業さんが倒れる。財前の部下の関係もいろいろこじれる。

何でここまで教授に執着するかと言ったら、現教授が退官する数十年に一度しかチャンスがないから。そこに、貧乏暮しで家族もおらず、野心のある財前が入るチャンスがあるから。

手術はピンチを乗り越えて成功。

東の教授候補と、財前がばったり会っちゃう。

 

【印象的なセリフ】

「へへへ。奉公が報われる思とったら、あかんがな。ええ?世の中皮肉にできとんねん。一生懸命やったことに結果が伴わんと、ええかげんにやったことがうまいこといったりすんねや。へへへ。けど金はちゃうで。金だけは対価を払たら、たいがいのものは手ェに入れることができるんや」

 

【ミニ漫才】おしゃぴー

http://free-illustrations-ls01.gatag.net/images/lgi01d201308211900.jpghttp://free-illustrations-ls01.gatag.net/images/lgi01c201308212300.jpg

 

 

A、待ち合わせの様子。そこへ、独特のファッションに身を包んだBが登場。

 

B:おう!
   A、気付かない。
B:おう!!
A:……うわ。えっと、すいません……どちらさまですか?
B:おいおいそりゃないよー、みやもっちゃーん!(サングラスを外す)
A:よっしー!?
B:お待たせー。
A:ええーっ、よっしーて私服そんな感じなの?
B:うん、そうだよ。
A:会社の服とぜんぜんちがう!
B:そりゃあ、会社は会社だもん!
A:いや、悪く言うつもりはないけど、なんか……ええ?ごめん、むかつく!
B:なんでだよ!別にふつーじゃんか。
A:俺そういうセンスぜんぜんないからさ、うまいこと褒められなくてごめんな。
B:いいんだって、ファッションは自己表現じゃん?自分が好きな格好したらいいんだよ。
A:うーん、まあそうだよな。……カッコいいじゃん、これ(キャップ)。
B:ああ、やっぱり?実はこれ、グデルゼブバイゼン。
A:ぐ?グデルゼ……??
B:グデルゼブバイゼン。ドイツのブランド。先月、表参道で買ったんだよねー。
A:ああ、そう……。このTシャツもなかなかイカすよね。
B:お、わかる?これはペアシャミトゥレックスのレアものなんだよ!原宿の古着屋で見つけたときはビビったねー!
A:べ、ベアシャミ……?なにそれメーカーなの??
B:ブランドね、ブランド。
A:知らないけどさ!
B:リバプールの知る人ぞ知るブランド。
A:そうなんだ……。
B:あ、でねでね。ついでに言うと、このジャケットはクワラリルレロンパーリイナイなのよ。
A:「パーリナイ」?いま「パーリナイ」つったよね!?
B:ほんとはパーカをデコルデルヒデンシュビデュバリナスと合わせるか迷ったんだけどー!
A:ちょ待って、絶対「シュビデュバ」っつったでしょ!
B:このヌルカッテンミソシールのパンツに合わせてみたかったから、思い切ってこっちにしたってわけ。
A:「ぬるかってん」?「みそしる」がちょっとぬるかったの?え、ウソでしょ?
B:でもトータルでいえばチョマリナヌッソーンズのヘガイナドランチョ柄ソックスを隠し味に……
A:なにそれ、どんな柄だよ!ちょっと見せてみろって!
B:ほら。
A:普通のチェックじゃないのかよ!
B:で、ヘッパードールの幻の傑作といわれるズガンビニョロララシラプルリンとの相性が良いことに気付いてー。
A:もう、何の話してるかわかんねえ!
B:あえてブカピレストノナレアヒリポソのアクセを遊び心に使ってみた、てな具合よー。どうこのセンス?ちょっと張り切りすぎたかなー。
A:もう、なんかわかんない。世界がちがうわ。
B:そんなことないって。
A:ヤボなこと聞くけどさ、で、これトータルでだいたいいくらぐらいなの?
B:えー、それ聞く?
A:ごめんごめん。でも素人だから、値段ぐらいしか基準ないからすげえ気になっちゃって。
B:そうだなー……
A:ざっくりでいいって。で、いくら?
B:86円
A:やすっ!

【映画感想文】電車男

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/4160T1JF58L.jpg

 

【あらすじ】
ふとしたことで出会ったオタク(電車男)と美人女性。彼の恋を応援すべく、ネットの住民が応援する。見事、告白に成功。応援していた、みんなも成長する。


【良かったところ】
電車男以外の人も成長(変化)した。
○ドラマ版とのコラボレーションもスパイスに。
オタク文化を美化しすぎていない。つまり、オタクに媚びていない。


【引っかかったところ】
△結果的に周囲の変化を描いたのは良かったけど、それぞれの背景が気になる。瑛太とか国仲涼子とか、描くべき背景があったように感じた。
△名前を明かさないのが良かったようで、ちょっと引っかかった。
エルメスが電車を好きになる要因が浅い。(勇気を持って助けてくれたのは好感を抱く理由としては十分だけど、ずっと一緒にいようみたいな好意を抱くまでになるかなあ。やっぱ山田くんがカッコイイからか)


【印象的なセリフ】

「ずっと、このままだと思ってました。一人で秋葉ふらついて、下見て歩いて、人と目合わないようにして、喋るときはパソコンで。それでいいやって、年とるとオヤジなっても一人で、それでも、別にいいやって。でも、怖くなったんです。楽しくて、初めてだったんです。人と、一緒にいて、あんだけ、あっという間に時間が経って。また、すぐ会いたくなって。一人じゃ居れないって言うか……。ずっと、ずっと、一緒に居たいです。好きです。貴女のことが、好きです、大好きです」


【思ったこと】
・今でこそオタク文化というかオタク人種は許容されてるけど、2005年はまだギリギリアウト。そう考えると、文化が広がったようでステキ。
・もっとディープなオタク感があるとNGだったんだろうな(マトリックスとかPCのトークとかあったけど)
・世間の「純愛ブーム」があったらしいので、その流れもあったのかも
山田孝之中谷美紀瑛太三宅弘城岡田義徳坂本真国仲涼子木村多江佐々木蔵之介
彼らがいまだ、現役バリバリっていうのもすごい。

【ミニ漫才】朝活

http://www.imgstyle.info/files/thumb_de772d3b5ed4837976694426a015383f.jpg

 

A:最近、寝不足なのよ。
B:ここんとこ忙しいからね。
A:だいたい4時間ちょっとしか寝てないんです。
B:そうですか。それは結構、短いですよ。
A:これから中年になってくるでしょ、そう考えたら心配だわー。
B:そうだねえ。でも俺なんかは、いつも5時起きだけどね。
A:5時?すごいじゃん。「朝活」てやつ?
B:いや別に。
A:じゃあ、何してんの?
B:特に何も。
A:……え、じゃ何で5時に起きてんの?
B:そりゃ、5時に起きたいからでしょ。
A:いやいやいや。意味わかんない。
B:ええ?
A:5時に起きて、会社は何時に行くの?
B:9時すぎぐらいかな。
A:4時間もあんじゃん!何してんの?じーっと座禅でもしてんの?
B:そんなわけないでしょ。そりゃまあ、歩いたり本読んだりいろいろだよ。
A:ああそう。……いや、それ立派な「朝活」てやつだよ。
B:ちがうちがうちがうちがう!!!
A:そんなに否定する?「朝活」の何がそんなにイヤなの。
B:俺は純粋に、朝の5時に起きたいだけ!
A:はあ?何それ。
B:なんかさ、5時て起きておかなきゃもったいなくない?
A:全然そんなことないよ。
B:4時は寝てたいし、6時は「5時に起きる!」ていう自分に負けた感じするし。
A:それ何の基準なわけ?
B:わかんないかなあ。
A:意味ないでしょ、それ。そもそも寝るのは何時なの?
B:それは仕事次第だけど……3時前かな。
A:……え、2時間しか寝てないの!?
B:アホか、そんなことないよ。
A:いやいやいや、3時に寝て5時に起きたら2時間でしょうが。
B:3、4、5……3時間寝てるよ!
A:3を入れちゃダメだろうが!
B:ほんとだ!
A:単純な計算もできないぐらい頭おかしくなってんじゃん。
B:それはいいの。ともかく俺は、5時起きスタイルを貫きます。
A:いいよもう、勝手にしろよ。
B:てことで、ぜひきみにも協力してもらいたい。
A:はあ?俺も5時起き?
B:ぜひ。
A:いやだよ!
B:なんでだよ!
A:なんでだよて、100%そっちがおかしいから!
B:例えば、恋人はきれいでいてほしいとか、料理上手であってほしい、みたいなのあるでしょ。
A:それはまあ、たしかに。求めるものはあるかもね。
B:そういう意味で、俺は相方に5時起きでいてほしいの。
A:ふざけんなよ!
B:えー、なんでさ?
A:そりゃ、5時は寝たいからに決まってんでしょうが。
B:だから寝るのは寝られるでしょうが。3、4、5のほら3時間も。
A:だから3入れんなっつの!6時間はぐらい寝なきゃダメだって。
B:そんなこと言ったら11時には寝なきゃだめじゃん。子供かよ。
A:5時起きを基準にすんなって。
B:えー、じゃあきみはいつも何時起きなの?
A:まあ、8時ぐらいだね。
B:おそっ。
A:普通だから。極めて普通。ちなみに、8時頃は何してんの?
B:さすがに俺だって8時は寝てるよ。
A:え?寝てんのかよ!?
B:そりゃ、こちとら5時に起きてますから!いっかい寝させなさいよ!!
A:なんでわざわざ二度寝するために起きてんだよ。めんどくせえな。
B:体壊しちゃ、元も子もないもの。
A:わかってんじゃん。
B:もう、いい年のおっさんだからね。
A:そう思うなら、家出る1時間前に起きてりゃいいんだよ。
B:それだと、朝に歩く時間ないね。
A:散歩はしたいんだ。もうめんどくさ。
B:気持ちいいよー、朝日を浴びながらテクテク歩いてさ。
A:まあね、それはリフレッシュになるかもしれない。
B:「おはようございまーす!」「おはようございまーす!」
A:ああ、ご近所さんとやりとりがあってね。
B:「今日は天気がいいですねー!」「そうですねー!」
A:大事ですよね、そういうの。
B:「チュンチュン!」「チュンチュン!」
A:それ小鳥だろうが!
B:それはいいとして。朝遅く起きたら、ゆっくり映画観れないね。
A:うん。まあ、忙しい朝に映画観ようとは思わないけど。
B:そっか。じゃあ、なおさら犬小屋なんてつくれないか。
A:うん、まあ平日の朝にDIYしようなんて考えもしないからね。
B:しかも新宿から行けて国分寺かー。
A:何の話だよ。
B:ちょっと今日は朝出かけようかな、つってもそれぐらいが限度でしょ。
A:行かないんだよ、朝っぱらから国分寺なんて。さっきから何言ってるの。
B:仕事ばっかりの生活でさあ、人生の目的を見失ってんじゃないの?
A:そんな壮大な話?良いんだよ平日は普通に仕事してればさ。
B:ていうか、そういうことでしょ。起きたら仕事で、帰ったら寝るだけで。
A:大きなお世話だよ。だいたい社会人なんてみんな平日はそんなもんだろ。
B:夢をあきらめないで!
A:違うよ、そういうのちゃんとあるから。週末とかを有意義に使うんだよ。
B:ふーん。
A:そういや、週末は何してんの?
B:あー、週末はねえ、ほぼ1日中寝ちゃってるわ。
A:本末転倒だわ! 

【END】