【ドラマ感想文】白い巨塔(2003年)-第一部(1/3)-
[1話]
【内容】
財前助教授。大阪府知事のオペを担当し、見事に成功させる。
しかし、財前と東(教授つまり上司)には確執。
財前又一(義父)は浪速大学の教授になりたかった。その雪辱を晴らすべく五郎に肩入れしてる。でも人間関係(東と鵜飼の共謀)が原因で、財前が教授になれないかも……。
里見も上司である鵜飼の診察とはちがう見解(事実)で治療を進めるから、いさかいがありそう。
【思ったこと】
総回診っていうのはなかなか壮観。実際にあるんだろうか。
【印象的なセリフ】
(力はあるんですが、人間関係がちょっと……と悩む財前に対して)
「実力通りにやれたら、世の中簡単明瞭や」
「絶対に大丈夫という一言で、患者は安心するはずだ」
[2話]
【内容】
鵜飼教授のミスを挽回するため、財前に手術してほしい里見。
でもそれは鵜飼教授のメンツに関わるから、動きたくない財前。
(教授の誤診を指摘するのは医学部の中で御法度)
そこで財前は、東教授が出張でいない日に「緊急手術」として執刀すれば鵜飼にも東にも知られずに、しかも財前の実績(初期のすい臓がんという希有なケース。難易度が高く、教授になった時の武器になる)を挙げることができると提案。
内密に手術を行うことに決定。
それで鵜飼教授に絵を贈って機嫌を取るが、本心は読まれている。
東が患者の謝礼(まんじゅう)をきっかけに鵜飼に知らせた……!?
でも鵜飼は不問としてくれる。
[3話]
【内容】
秘密オペがバレたので、財前は査問にかけられる。
里見も里見で、正義感から報告書を提出しようとする。ますます財前の立場が危うい。
財前義父や彼の知り合いである浪速大学教授(鵜飼の同期)と結託して、鵜飼を丸め込む作戦。査問は行わないことになって、ひと安心。鵜飼は東よりも地位が上らしい。
ますます財前と東の亀裂が深まっていく。
【印象的なセリフ】
「場合によっては、君を殴るかもしれん」
「お医者様は心身ともに健康じゃなきゃ。健康であるには楽しみを持たなくちゃ」
「きみは自分が正しいことをしてると、酔っているだけだ」
[4話]
【内容】
大阪財界のキーマンである、建設会社社長のオペを担当することになった財前。
製薬会社の女性営業さんが倒れる。財前の部下の関係もいろいろこじれる。
何でここまで教授に執着するかと言ったら、現教授が退官する数十年に一度しかチャンスがないから。そこに、貧乏暮しで家族もおらず、野心のある財前が入るチャンスがあるから。
手術はピンチを乗り越えて成功。
東の教授候補と、財前がばったり会っちゃう。
【印象的なセリフ】
「へへへ。奉公が報われる思とったら、あかんがな。ええ?世の中皮肉にできとんねん。一生懸命やったことに結果が伴わんと、ええかげんにやったことがうまいこといったりすんねや。へへへ。けど金はちゃうで。金だけは対価を払たら、たいがいのものは手ェに入れることができるんや」